なるべく小さな幸せと

雑多な日常置き場

愛すべき愚か者に手を焼く日々。

 

今日はあんまり残業しないで早めに帰れるぞー!っと心無しか足取り軽くお家に帰ってきたところで、最初に親から聞かされた報告。

 

「今日仕事から帰ってきたら楓麿がペットシートぐしゃぐしゃに丸めててさー」

 

あちゃー。やっちゃったかー。まぁよくある事だけども、この親の何とも言えない声音。何よりも真っ先に聞かされる報告。なんだか嫌な予感がする。

 

「しかもペットシートの無いところでおしっこして、水溜りの上に寝そべってたんだよね」

 

やっちまったかー!

いや、て言うか水溜りの上で寝そべってた?

え、なんて!?

 

「なんかもうしっかり濡れてて、一応除菌シートで全身拭いてみたけど、ちょっと臭い嗅いでみて」

 

えー。

えーーー。

うーん、触った感じは乾いてる。別に濡れてはない。

嗅ぐの?どこを?どこから?

取り敢えず無難にうなじあたりから嗅いでみる。

 

ふむ、なるほどなるほど。

 

そのまま背中、腰、頭、首筋ときて、胸元をクンクンクンクン。

 

あー、はいはい。

 

ふわっと鼻腔をくすぐる獣臭。もう10日ぐらい経つから次の休みにはシャンプーしようかなって感じだねー。うーん、犬って感じ。

そしてそこにひっそりと混じり、最後に余韻どころかしっかりと足跡を残していくアンモニア臭。

いやー、これは紛う事なきおしっこの臭い!

ちょっと楓麿さん、臭いですわよ!!

 

そのままお風呂場直行だよねー。

わっしわっしとシャンプーを泡立て、ついでに抜け毛もごっそり取ってやろうと目一杯ガシガシしながら全身くまなくこれでもかってくらいに洗ってやって。

冬じゃないからドライヤーはそこそこでいいかなーと思いつつ、生乾き過ぎてもそれはそれで臭うからってそれなりにふわっとなるくらいまではしっかり乾かして。

さーてシャンプーしてドライヤーして綺麗になったぞー!とケージに戻し、ちょっと目を離して振り返った先にある光景は

 

ウンチを思いっきり踏んづけ歩き回って広げてベッタベタにしている犬一匹。

 

あー!!!!って。

そりゃーもう、悲鳴を上げたくもなりますって。

何でよ!!今洗ったばっかなのに!!どうしてそんな!!!

慌てて捕獲し、そのまま流し台へ直行。

足とおしりだけなら風呂場じゃなくてもいいからって入れたけども、まー、肉球の隙間にみっちり詰まったウンチが出てくる出てくる。

キャーとかワーとか言いながら本日2度目のシャンプーですわよ。なんてこったい。

そして2度目のドライヤー。

暑い。とにかくくそ暑い。楓麿も暑かろうがこっちも汗だくですよ。熱中症になられても困るから冷風と半々くらいにしてるけど、こっちには風来ないからね!!ただただ暑いだけだよね!!

 

そんなこんなしてる間にケージは親が綺麗に掃除してくれて、さーてやっとこれで落ち着くぞーって。

ちょっと早めに帰るとこれだよ。

いやでもここは冷静に考えて、むしろこのシャンプー騒動が早く帰れた日でよかったのだろうか?誰が幸運で誰が不運かは謎だけど。

 

そんなこんなでお疲れモード。

ま、そんなところも可愛いんですけどね。

どんなに疲れてる日でもお世話はさせて頂きますとも。

ただ願わくば、もうちょっと、もうほんのすこーーーしだけ賢くなってこんな手間がかからない子に育ってくれると非常に嬉しいんですけど。

ちょっとおバカでとっても手がかかるこの子の飼い主さんなんで。

愛すべき愚か者との日々は楽じゃないけど幸せでありますのだ。